マーケターが陥りやすい「ターゲティングの罠」「ロイヤリティの幻想」

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たまに、ターゲティングをしてはダメだという声を見聞きするのですが、この記事を読んで腹落ちしました。

ファネルというのは以上に歩留まりの悪くても利益を出せる体力を持つ企業が、そうではない企業を思考停止させるための考えなのではないかという気もしてきます。

あえて、この文脈で理解するならば三角形の角度は狭く保ちながら上部の直径を広げていく、という思考方法を持たなければならないように思います。その時に何を直径の中心に置くかという事を考えるのが仕事の醍醐味でしょうか。

 

退任を決意した「DRESS」編集長が見つめる、編集者の新たな活路とは?

退任を決意した「DRESS」編集長が見つめる、編集者の新たな活路とは? | ハフポスト

紙の編集者がその活路をWEBで見出すには、上質という視点ではなく共感という視点から、どう伝えるかというスキルを活用すべきという内容です。

WEBによって一度情報はフラット化しました。それによって情報収集コストはゼロになりましたが、他方で情報選択コストが上がりました(Google)。
その中で生まれたSNSは自分と同じクラスターの情報を選択しやすいツールだったのだと思います(Facebook)。

情報に対してどのように価値を付けていくのか、という視点はとても重要で、かつそれは絶対的な尺度ではなく、ユーザー一人一人にとって選択合理性が感じられるという相対的な尺度であることに注意しなければならないと思います。

2016年広告マーケティング業界7つの予測 4〜7

2016年広告マーケティング業界7つの予測 4~7 - 業界人間ベム

その4)デジタル人材の本格的な流動化スタートの年

デジタルのデータを活用してレガシー思想でのプランニングが必要という内容です。
インターネット外でのアウトプットが求められるため、という理由ですが、ネットで完結するアウトプットでも同様の思考の必要性は強く感じます。
箱や仕組みだけを提案されても、結局はそこに何を入れるのかというプランニングがないと、成功することは難しいと思います。

その5)マーケティングダッシュボードから事業ダッシュボード・経営ダッシュボードへの進化の年   

あらかじめ想定した状況となった時にどういう施策を打つか、というシナリオ設計が前提として必要ですね。


その6)ユーザーの関心文脈でコミュニケーションする動画制作がスタートする年

動画に文脈という視点が必要という点は以前から同じように感じていました。
クリエイティブのフォーマットとしては非常に効果が高いにも拘わらず、どのファネルにあててどう意識/行動変容させるかというプランニングを施策に落とそうとするタイミングで、どうしても止まってしまう事が多くありました。
単なるインベントリ以外の視点から、改めて面というものを文脈という観点からどのように動画を活かせるのか
という考えが必要だと思います。


その7)広告ブロックが端緒となってその連鎖によるネット専業ビジネス衰退の始まりの年

仰る通りで、事業主側もCPA以外の指標で社内を説得できるデータやスキルが重要ですし、それができないと事業そのもののリスクが高まると思います。


番外)  ブランド横断型マーケティング担当(DMPによるデータマーケティング担当)が重要な機能として認識される年

個人的にはタイムリーなネタでした。
今後、内需の大幅な拡大が見込めない中では、事業やプロダクトを横断した施策が重要で、DMPはそれを可能にする仕組みだと思います。
結果としてシナジーが生まれない可能性もありますが、その場合は企業という枠も横断してしまえばよいと思います。

2016年広告マーケティング業界7つの予測  1〜3

2016年広告マーケティング業界7つの予測 1~3 - 業界人間ベム

その1)デジタル広告でパブリッシャーの連携が始まる年
コンテンツを創出するパブリッシャーが適切な利益を享受できるために、ブランディング指標をという内容です。
単独ではなく協調して進めることが必要とされています。

広告主側は改めて自社にとってブランドとは何かという定義をしておく必要がありそうです。


その2)スマホのロケーションデータ活用で交通広告・折込チラシ大変革スタートの年
プライベートなデータ活用の気持ち悪さに配慮したうえで、刈取りではなく潜在層からの新規ユーザー掘り起こしとして重要。そして、交通広告やポスティングのプランニングに応用あるいは、デジタルサイネージスマホとの連携が進むという内容です。

パーソナライズされた効果的なフリーケンシー設計ができるという点が魅力的です。
行動から意思を逆算するシナリオ力が求められると思います


その3)全数系テレビ視聴データと全数系購買データが紐づく年
テレビ端末の結線率が上がりビッグデータ分析によって、視聴率ではなく視聴質の分析へという内容です。

テレビは一定の効果があることが明確で、いまは有限の資源が一部の広告主によって占められていますが、これがデータによって分析・効率化されることによって、より広い広告主に門戸が開かれればよいのですが。

2016年に実践へつなげたい、10のマーケティングトレンド

2016年に実践へつなげたい、10のマーケティングトレンド | DIGIDAY[日本版]

新年という事もあり約1年半ぶりの更新です。

コムエクスポジアム・ジャパン株式会社のiMedia Chairmanである中澤圭介氏による、同社のブログ記事からの転載だそうです。

3つに分解して理解しました。


「顧客体験の質を向上する手段」

  • カスタマージャーニーとオムニチャネルの融合
  • コンテンツの量から顧客目線コンテンツの質の向上へ
  • よりリアルな体験提供への投資
  • 動画活用の転機


「支える技術」


「可能にする環境」

Googleオーサーシッププログラム終了

Googleがオーサーシップを諦めた理由を検証 | アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ|SEO Japan

信頼できるに足るデータが集まらなかったということでしょうか。
なぜ集まらなかったのか、という点については時間をかけて検証する価値のある問題のような気もします。
ユーザーの自然な行動そのものを価値あるデータに転換する、というモデルが成り立たなかったのかもしれません。