ポカリスエット公式サイト｜大塚製薬
ポカリスエットが発売から30周年を記念してＷｅｂサイトをリニューアルしたそうです。ポカリの特徴ともいえる青を基調にした清々しいデザインとなっています。普通は食べられる色を使って食欲を刺激するのですが、世の中に食べられる青はそんなにありません。発売当時、飲料業界で青はタブーでありイメージカラーに採用したのはポカリが始めてだと言われていますが、これは水分補給という商品コンセプトを表現したものだそうです。
そもそも、開発のきっかけも飲める点滴、汗の飲料というところが出発点になっていますから、着想点から考えても前例を気にせずに勝負した製品なのだろうと思います。
製薬会社としては得意分野だったのでしょうから、すんなり成功したのかと思いきや、Ｗｅｂサイトの開発ストーリーを読むとそんなに簡単ではなかった事が分かります。開発に時間が掛かったのはもちろん、新しいカテゴリーを世の中で受け入れてもらうためにサンプリングした数は3000万本。まずは売ることよりもコンセプトを分かってもらうことに注力したそうです。そして発売から２年後にようやくヒットしたのだとか。
目先のROIに囚われず、いかに商品コンセプトに自信を持って商売していたのかが分かるエピソードです。そしてiPodなどもそうですがロングセラーとなったヒット商品が軌道に乗るまでに時間が掛かっているという事実は、意外と忘れがちです。
