A.A.O.ウェブサイトクオリティ実態調査 官公庁ユーザビリティ編

官公庁サイトを対象にリンク切れと共通のナビゲーションが適用されているかどうか調べたところ、全HTMLファイルの9割以上に共通のナビゲーションが適用されていると判定されたウェブサイトは35サイト中5サイトにとどまったそうです。

伝統的なタクソノミー型から考えれば、グローバルナビゲーションからローカルナビゲーションへのブレイクダウンは当然ですし、ユーザの意識から考えてもサイトのカテゴリ間を横断するグローバルナビゲーションと、目的意識の高いユーザに対して関連性の高いコンテンツ間の回遊性を高めるローカルナビゲーションは必要なものとなります。

そして何よりユーザの情報探索を助けるために現在地と目的地そしてその経路を把握するために、ナビゲーションの統一化が必要です。

情報をページではなくコンテンツ単位で管理する必要のあるファセット構造では、最近の高度なCMSが登場するまで、ナビゲーションの統一性による運用の煩雑さに悩まされたものです。

最近は検索エンジンを中心とするコンテンツを消費するような行動が多く見られるそうですが、インターネット全体でのメタ情報の統一化や語彙統制が行われない限り、Webサイトでのナビゲーションは重要なものであり続けると思います。

http://www.aao.ne.jp/research/cronos2/2010_gov_usability/index.html