“ビッグ・パンダ”から見据える今後のGoogle SEO

先日の米Googleの大幅なアルゴリズム変更について、Googleメンバーによるコメントとウェブマスターによる評価が紹介されています。

その中でも印象に残ったのが「関連性(relevance)」ではなく「質(quality)」を重視するようになったというくだりです。

もともとGoogleの起源は、AIと決別してHCIへ移行したところにあるという話を聞いたことがあります。そこから人間の行為が情報に意味を与えるという点を重視して、「関連性(relevance)」によるアルゴリズムを開発してきたのだと理解しています。
これが「質(quality)」を重視するとなると、そのコンテンツの意味内容そのものに立ち向かう必要が出てきますが、今のWebは記号的な情報にすぎないので、困難な道のりだと思います。
メタデータによるセマンティック化が再び脚光を浴びるかもしれませんが、人間の能動的な行為が介する点で、スパム防止という観点からは効果的な解決策になるかどうか微妙だと思います。
オーソリティも注目されていますが、その適用範囲は狭くなりそうですし、オーソリティ自体の評価も結局は量(関連性)に寄るしかないような気もします。
センチメント分析も信頼性の担保そのものを揺るがすので厳しいですね。

このような状況で、人の「行為」がどのように位置づけられているのか、そのアルゴリズムにとても興味が沸きます。

http://www.suzukikenichi.com/blog/big-panda-tells-us-future-google-seo/