JAL、離脱率90%改善のためツアー予約サイトの検索システムを一新
JALがフォルシアの検索システムと共にツアーのECサイトを刷新したそうです。フォルシアは旅行業界に人気がありますね。
今回の記事で注目したのが以下の部分です。
「"ツアーを探す人は、だいたい誰と行くかは決まっているが、いつ、どこへというのは、“はっきり”していたり“ぼんやり”していたりする。ツアーの中身を見て、どれぐらいのものがあって、どれくらいの予算を追加するか考える。この、“はっきり”と“ぼんやり”とを行き来できる検索が必要でした"」
以前も書いたことがありますが、今やDBの構造と完全にマッチするような明確な目的意識の基で検索するような行動はあまり考えられません。
IAで未だにWeb=検索=Pull型という思考しかできない人はいないと思います。もしいたら、大分センスがないのでしょう。
このあいまいな目的意識にどう対応するかという点は非常に重要だと考えています。Googleがシェアを伸ばしたのはセマンティックを待たずに力業でこのような検索意識に対応するような結果を表示するロジックを作ったからだと思います。
そしてマーケティング的には、あいまいな目的意識自体を生み出すようなマーケティング活動が必要ですし、その活動をどのように評価するのかという基準作りが重要になります。PPMでいうところの「金のなる木」だけに投資するのではなく「花形」市場を創出する動きに当てはまるかもしれません。成功してカテゴリーリーダーになれば、ブランディングとしても成功ということになるのだと思います。