アイデアの絞り込みと図式化

ブレストで出たアイデアをブラッシュアップするためのツール「IDEAVote」が発売されたそうです。
各参加者がコストや新規性など8つの役割に沿ってアイデアを評価するとのこと。立場を想定する手法はディベートの練習に似ていますね。
ただ、ディベートは主張や提案の中身よりも相手に勝利するかという点が重要なので、斬新なアイデアが生まれるとは限りません。会議や打ち合せで色々な立場を考慮すると中身が丸まってしまうのと根本的には同じ原因だと思います。

新しいことを考えるのなら2人か3人程度で進めるべきでしょう。あとは決めるべき立場の人間が可否を決定すればいいだけの話かと。デュープロセスはガス抜き程度に考えておけばよいと思います。

ところで、このツールを開発した会社は多摩大学のWebサイトを作っていたのですね。TOPページのインターフェイスが変わっているな、という印象を持っていたので、どこが作ったのか気になっていました。

どうやら図解や図式化が得意な会社のようです。確かに図式化すると分かりやすくなった様な気もしますが、シンプルにすると重要な点が抜け落ちることもあるので要注意ですね。複雑なことがそのまま本質だったりするので、たとえばドラッカーはその弊害を考慮して図式化した説明を好まなかったという上田惇生さんの話を聞いた事があります。

http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1003/16/news063.html