ウーロン茶 サントリー

サントリーのウーロン茶サイトがリニューアルされたそうです。
商品自体は1981年に発売されているので、すでに30年近く続いている飲料業界では希有なロングセラー商品。これはサン・アドの安藤隆と葛西薫の作り上げたブランドの勝利だと思います。そしてブランドが勝利できたのはウーロン茶という新しいカテゴリーを開拓したからです。

この商品では、透明感がありながらも生活感から離れすぎず、日本との距離感を感じさせる世界観が表現されていますが、憧れという共感をうまく引き出していると思います。

現在の日本でどのような世界観が共感されるのか、たまに考えることがありますが、なかなか難しい気がしています。良いものをそのまま良しと受け入れる土壌が少なくなってきている、もしくは心に多くのフィルターが掛かってしまっているような印象を持っています。そのため、軽いノリで明るく賑やかなものか、薄っぺらな感傷に頼るクリエイティブ(広告に限らず)が多く出回っているのではないでしょうか。

Webサイトでは、ウーロン茶に関する様々なコンテンツが用意されています。読み物形式が中心となりイメージを裏付けるための情報を引き出せるようになっています。
以前、ある紅茶メーカーのWebサイトを手掛けたことがありますが、みな考えることは同じだなと懐かしく思い出されます。

http://www.suntory.co.jp/softdrink/oolongtea/main.html